最近ちらほらSNSで見かけるプレゼントとか差し入れの話題。
サブカルバー、コンカフェ、ガールズバー等に通う理由はユーザーによって違うと思う。例えばアニソンを歌いたいだったり、友人を作りたいだったり、マニアックな話をしたいだったり、キャストやスタッフがお目当てだったり。
今回はそのキャストやスタッフがお目当て、つまり仲良くなりたいから通うパターンで起きている、ちょっとした話題について書こうと思う。
そう、題名の通りキャスト(スタッフ)への「プレゼント」と「差し入れ」の件だ。
差し入れやプレゼントは良いけれど、あくまで「サブ」
キャストさんや店舗に良くみられたい、他のお客さんより覚えを良くしたいという目的で店舗に通っている場合、プレゼントや差し入れ、お土産で気を引く、もしくは覚えを良くするという方法は、よく使われる手段としてあちらこちらで散見する。
確かに覚えは良くなると思うしある意味間違っていないとは思うが、それはその店を利用するユーザーとしての最低条件をクリアした上での「プラスα」として初めて作用する。(作用しない場合もある)
実際フィールドワークで色々なお店で話を聞くと、大抵のキャストさんから「プレゼントよりもキャストドリンク(で好きな物)を沢山入れてくれるか、ボトル(シャンパン含)を入れてくれた方が覚えが良くなるし、うれしい」との答えを得ている。
それはそうだろう。
自分の給料にもなるし、なにより「自分が働いているお店を存続させてもらうための貴重な店舗の売上」になるからだ。
どれだけ通っているお店のキャストやスタッフと仲良くなりたくても、その場所が無くなってしまえば本末転倒だ。
仲良くなるには時間がかかる。物よりも回数と信頼。
筆者にも仲の良い(元)キャストさんがいる。現在はお店をやめているが、それでも普通に連絡も来るし、月に2,3回は食事に行く。要は普通の友達だ。そこにお客とキャストの関係はすでにない。年齢が離れている友達でしかない。
しかし、そういう関係性になるまで2年以上かかっているし、そこに至るまで、そのキャストさんが居たお店に、店をやめるまで通って毎回ドリンクを出し、触れず、嫌がる事をしないという「当たり前のルール」を守り、かつイベントやふとした時に大した金額でないおみやげやプレゼントを渡す(その子はシャンパンが飲めなかったので、その代わりに渡していた)という長い時間を繰り返してやっと普通の友達になったのである。
その友人いわく「人が居ない時に呼んだら来てくれて、ドリンク出してくれて、紳士的だったから普通に友達になりたかった」そうだ。ちなみにプレゼントは「あー。もらったね笑」程度の印象だった。
安心してください。筆者はブサイクで小太りのオッサンです。
結論
お客様は神様です、は昔の歌手が言った言葉とされているが、真意も違うしどうやら言ってないらしい(※参考:三波春夫オフィシャルより)が、それでもやはり店を支えてくれているのはお客様だ。そのお客様に「プレゼントよりドリンクをあげて」と店が言わざる得なくなっている現状は少し憂うべき状況だろう。
キャストさんと仲良くなりたいならば、こちらでも書いたが、お店に通って楽しく飲んで、お金を使うなら「お店に使う」がまず最初に行うべきこと。
それがあっての差し入れやプレゼントなのではないかと筆者は思うのです。