コンカフェとメイドカフェ
コンカフェとメイドカフェ。名前に同じ「カフェ」が付いていて混乱する方も多いと思う。秋葉原にも俗称「メイド通り」と呼ばれる通りがある。
その名の通り、各お店の衣装を纏ったメイドさん(キャストさん)がずらりと並び、道行く人にチラシを渡している。
初めて秋葉原に観光に来る人達の中にはもちろん噂の「メイドカフェ」や「コンカフェ」を目当てで来る方もいるだろう。
そうでなくてもせっかく観光に来たのだから噂のメイドカフェでも寄って行こうかな、とチラシを貰ったキャストさんのお店に行ったらコンカフェだった、なんて事があるかもしれない。そうならない為にも、2023年6月時点での、メイドカフェとコンカフェの違いを書いていきたいと思う。
メイドカフェ
メイドカフェの基本スタイルは「喫茶店」に近い。内装はまちまちだが(極まれにカウンターのみという店も無いことは無い)椅子とテーブルがあって、メイドさんが御給仕をしてくれる。
御給仕=そう、みんな知ってる「おいしくなあれもえもえきゅん」も御給仕の一環である。
基本的に接待は行わず、「御給仕」がメインであるものの、例えばメイドさん達のライブがあったり、ダンスを披露したりする店舗もある。
メイドカフェには「オールドスタイル」と「メイドカフェスタイル」の2パターンがあり、メイドさんの格好をした店員さんがコーヒーや食事等をお客様に出すだけで、特にもえもえきゅんやケチャップお絵かき等の「おまけ」を行わないのが「オールドスタイル」である。
御給仕をしている店員さんがメイドさんと言うだけではなく、飲食物に力を入れる店舗が多く存在した。しかし、現在はオールドスタイルの店舗を見かけることがかなり少なくなっている。
逆に「メイドカフェスタイル」は上記のように食事の提供のみではなく、御給仕におまけがついて来たり、店によってはチェキがとれたりと、色々なサービスを購入することが出来る。
世界的に有名な「メイドカフェ」はこちらのスタイルである。
コンカフェ
コンカフェも元をたどればメイドカフェからの派生であるが、(本来の意味としてはコンセプトカフェなので、メイドカフェもコンセプトカフェではある。しかし、秋葉原の歴史としてはメイドカフェの方が先なので、コンカフェを派生としておく)基本バー・スナックスタイルが多く、内装はカウンターがメインで、かつアルコールの提供を行う店が多い。
また、カウンター越しにキャストさんと話が出来たり、メニューにキャストさんのオリジナルドリンクがあったり、キャストさんに飲み物を提供することが出来たりする。
格好もメイド一辺倒ではなく、店のコンセプトに沿った衣装であり、ケモ耳が付いていたり、ミリタリースタイルだったり、忍者だったり、オリジナルの衣装であったりと多様だ。
また、飲み放題ワンセット〇〇〇〇円、という「飲み放題スタイル」もコンカフェ独自の物でと思われる。
メイドカフェと共通する内容としては、チェキが撮れたりオムライスにお絵かき等のサービスを提供しているお店が多いという点である。
これは筆者の主観ではあると断りを入れておくが、料金形態として比較的メイドカフェよりもコンカフェの方が高めの設定が多いと感じる。
実際に見分ける方法は?
では、自分が行きたい場所に行ける為の見分け方を最後に書いておこう。
最も簡単な方法は下調べを必ず行うという方法だ。
サイトやSNSを持っているような(又は検索サイトに載っているような)店舗は、サイトで内容を確認する方法が一番手っ取り早い。SNSやサイトが無い、又はどこの検索サイトにも情報が出ていない店舗は申し訳ないがお勧めできかねる。
事前情報が無い場合は、チラシを配っているキャストさんに聞いてしまうのが一番だ。聞き方は簡単。「メイドカフェですか?コンカフェですか?」まんまである。
大体のキャストさんは答えてくれるから安心して聞いてよい。答えてくれない場合は行かなければいいだけの話だ。
さて、メイドカフェとコンカフェの現時点での違いはお分かりいただけただろうか。メイドカフェもある意味コンカフェの一部ではあるのだが、実際にそうとらえている人は少ないと思う。
メイドカフェもコンカフェも楽しい場所なので、観光ついでに立ち寄っていただきたい。