ドクトル・スーに会いに行かなきゃと思った。
九州・福岡に、フリーでプロレスのレフリーをやっている人間がいる。名前はDrSuu[ドクトル・スー]という。
彼とは古い付き合いだ。どこで会ってどういう関係なのかは書かないが、少なくとも30年以上前からの古い関係である。
そのドクトル・スーのSNSを見ていると、どうやら入退院を繰り返しているみたいだった。
最後に会ったのは恐らく10年くらい前ではなかったか。
このまま会わずに勝手に逝かれちゃ、たまったもんじゃない。
福岡に行かなければいけない用事も出来たし、今度こそ無理を通してでも会いに行かなきゃと思った。
写真を撮ろう。一緒に。
思っていたよりも普通だった。
久しぶりに会うドクトル・スーは、相変わらずの面持ちだけれど確実に歳を重ねていた。まあ、自分も同じだけ歳を重ねているので当然である。
福岡に着いた初日の夜に少し会おうと約束をしていたが、ドクトル・スーが気を利かせて空港まで車で迎えに来てくれた。
この人はこういう人なんだよなあ昔から。
病気と聞いて危惧していたけれど、見た目は思っていたよりも普通だった。
久しぶりを伝えながら羽田で買った土産を渡すと、「ああ、俺これ食って倒れたんですよ。」と人懐っこい満面の笑顔で言われた。
どういうことだ。
話を聞いた。
ドクトル・スーは少し前に関東方面に出張の際、体に違和感を感じたらしい。
何かおかしいと思いながら、ごまかしごまかし動いていたらしかった。
本来はしていなければいけなかった予防も、その時のドクトル・スーにはそこにかけるだけの余裕がなかった。
ドクトル・スーがホテルについて、その時に食べようと自分で買ったその土地の名産品を食べた時、偶然病気が悪化して彼は倒れた。
そしてそのまま入院した。
その時食べた物が今回ドクトル・スーに渡した土産とたまたま同じものだったという。
なるほど、そういうことか。
そこから会わなかった時間の話をした。
すっかり更新が止まっているが、まあ大体の大筋はここに書いてある。読むとドクトル・スーの最近がわかる。
何はともあれ病気と付き合いながら、レフリーとしては少ない時間だが裁けるようだ。
安心した。
元気でな。
別れ際に写真を撮ろうと言った。
どうもドクトル・スー的にここで撮りたいって場所があるみたいなので、その場所へ向かう。
ああ、スー、ここは昔みんなで同じスイングトップを作った場所だな。懐かしい。
皆元気かな。
じゃあ、スー、また会える日まで元気でな。
※ドクトル・スーへのレフリング依頼はDrSuuドクトル・スーまで。